魚見岳の地層と植生と天狗伝説

 古期火山は指宿地方の縁辺部に環状に分布している。このうち魚見岳は孤立したメサ状(周囲が急な崖で固まった台状の地形)の地形をした小火山で、南側から東側は垂直な断崖になっている。魚見岳の東斜面の植生を調べてみると、木本類にはアコウ、フカノキ、モクタチバナ、ショウベンノキ、バクチノキ、サンゴジュなどが、草本類にはフウトウカズラ、クワズイモ、アオノクマタケラン、ムサシアブミ、カラスギバサンキライ、サツマサンキライ、ハスノハカズラなど亜熱帯的要素が多く見られる。このような植物を多く含む沿海地帯はアコウ帯ともいわれる亜熱帯に属する。魚見岳東側の海岸に突き出た岩場や急斜面その他各地にダンチクの群落が見られる。ダンチクが極端に密生しているので他の植物が入り込む余地がないので純群落状になっている。

 その昔、漁師たちが山の頂上から魚影を確かめていたことにより、その名が付いたといわれる魚見岳。この山には天狗伝説が残されており、山の南東側には、 注し めなわ連縄で巻かれた通称「天
て んぐ狗岩」があります。
 天狗岩近くの山中には、山川石で造られた高さ2m ほどの祠ほこらがあり、奉納されている角柱には、「大天狗」の文字が刻まれています。また、祠の中には「寛かんえいつうほう永通宝」という古銭が相当量入っていたといわれており、幕末にはすでに建立されていたと考えられます。
  江戸時代、魚見岳の麓ふもとにある田良浜には、多くの漁師が住み、周辺は賑にぎわいを見せて
いたそうです。勝利の神様と崇あがめ られる天狗が、見晴らしの良い魚見岳に祀まつられている
のは、船主たちが航海の安全を祈願してのことでしょう。
  また、山に赤色の花が咲かないのは、魚見岳の天狗が赤色のものが大嫌いであるためだと伝わっています。そのため、赤い色の着物を身にまとい山に登ると、天狗に蹴け落とされてしまうという言い伝えも残されています。

   指宿市誌、指宿市政だよりより抜粋しました。

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